初詣の話の前に今日の夜明け前の風景。
冬の寒さはまだまだ続きますが、明けの東天に顔を見せた夏の星座 さそり座で金星が輝いています。季節は人間の都合と関係なく巡って行っています。
さて初詣の話。
毎年、津島神社と熱田神宮に参拝しています。正月三が日の内に津島神社、15日までに熱田神宮と秋葉山というのが我家の恒例となっています。
津島神社は尾張西部の古くからの中心地 津島にある神社です。尾張の西部一帯は、昔は木曽川の支流が入り乱れ水運が発達した地帯です。いまでは良く治水されて、支流の多くは埋め立てられその面影はあまりうかがえませんが、この地域一帯を海部地域と言い、古くから海運や漁を生業とした人々が生活していたのではないかと思います。津島にはその水運の中心地 津島湊があり、ここを支配した織田信長がその経済力の源とした事で有名です。
御神護のありますように。
推定樹齢が正しければ、信長の時代には根をおろしていた事になります。この銀杏は昔この辺りを流れていた天王川の堤防に植わっていたもので、そばを津島街道が通っています。津島上街道ぞいには、信長生誕地とされる勝幡(しょばた)城址、蜂須賀小六の蜂須賀城址、福島正則の生誕地などがあり、道は名古屋方面へ続いています。
古くからのこの地域の中心地であった面影が残っています。
濃尾平野西部は水の豊かな地域です。
津島は秋祭りよりも天王祭りという舟祭の方が有名です。今は内陸の地なのでなぜ舟祭?と思いますが、かつての水運の中心地であったことを示しています。天王祭のことはまた機会があれば書きます。
津島神社から津島下街道ぞいに東進すると名鉄津島駅です。その途中で白山神社を見つけました。白山を祭神とする神社で、濃尾平野には多くの白山神社がありますがその一つです。
1381年創建とあります。1608年に現在の位置に移されたようで、歴史のあるお社です。因幡の白ウサギを助けた優しい神 多くの試練にくじけない強い神 大国主命をまつるとあります。年頭からの厳しいご時世、勝手ながらいろいろお願いしておきました。
ここからは建物が混んでいて加賀白山・能郷白山とも今は直接は望めません。
白山の神のご加護がありますように。
昔は濃尾平野のはしっこまで良く見通せたのでしょうね。少々残念。この津島駅から南に向かう名鉄尾西線で弥富まで出ます。
西の方をのぞむ。西は木曽川を越えて三重県の桑名・四日市につながっています。うっすらと見える山は鈴鹿山脈の鎌ヶ岳(線路上の架線と重なっている)と御在所岳(ホームの屋根の下にみえる)。駅に向かって近鉄電車は下ってきます。ちなみに隣接するJR弥富駅(名鉄弥富駅を兼ねる)は地上駅としては日本一標高が低い駅とされます。
以上 津島神社初詣の様子でした。