ゼロメートルからの山岳展望 御嶽/乗鞍/中央アルプス

 昨朝(9月7日早朝)、この季節には珍しく空気が澄んでいて、濃尾平野を取り巻く山岳がよく見えました。東北から東方にかけての山岳展望:乗鞍岳御嶽山木曽山脈中央アルプス)、恵那山のあたりの展望を紹介します。

東北~東方の山岳展望 9月7日午前5時40分頃

 左の方にポコンと出ているのが木曽の御嶽山。右の方、名古屋駅の高層ビルの背後に見えるのが木曽山脈中央アルプス)です。

木曽の御嶽山乗鞍岳

 右の大きなのが御嶽山乗鞍岳は、写真一番左の電信柱の少し右で、雲の上にちょこんと頭を出しています。‘80年頃に乗鞍岳の頂上でご来光を待っていたときに遠く名古屋の明かりを見たことがありますので、その逆を見ていることになります。冬だと、さらにその左奥に雪をかぶった穂高連峰らしき山岳が見えることもあります。御嶽山の右のスロープの裾にちいさな高まりがありますが、その少し左の鞍部が御嶽登山の拠点の一つ田の原です。御嶽山に登ったのは、これも80年代後半ですが、「六根清浄、お山は晴天、欣求欣求(ごんぐごんぐ)」と唱えて信仰登山をされる白装束のおばあさんにスタスタとおい抜かされたのを思い出します。重装備の自分の姿がなにやら情けなかったのは今となっては楽しい思い出です。

木曽山脈中央アルプス方面

 写真中央の一番低いビルの左に見える連なりが木曽駒ヶ岳を中心とする木曽山脈の北部山塊。その右の高層ビル群の背後にあるのが空木岳(うつぎ)、南駒ヶ岳、越百山(こすも)などの南部山塊です。今は亡き友人と登ったのもずいぶん昔のことです。

木曽山脈最南部そして恵那山(えなさん)

 その南に木曽山脈最南部、安平路山、摺古木山などの藪山が続きます。中央のクレーンの下がっているワイヤーの下あたりの高まりがそれだと思います。右にたどっていって、雲と重なっているのでわかりにくいですが、写真最も右のあたりに大きく見える台形の山が恵那山です。木曽山脈の南の区切りと言って良いのではないかと思います。

 冬、良く晴れていれば名古屋駅の高層ビルの展望台から、これら2000~3000m級山岳の白銀の展望を存分に楽しむことができます。また季節が巡って機会があれば紹介します。