「おのさきしろざえもん」は、播州平野で人を良くだました老狐です。田舎で祖母や伯父からよくその話を聞きました。皆がキツネに騙されるという事を信じていましたし、本当に騙されていたのではないかと思います。 「日本人はなぜキツネにだまされなくなったのか」(内山節、講談社)によれば、1965年(昭和40年)ごろを境にキツネに騙されるという話を聞かなくなったとのことです。高度経済成長に伴う生活の変化によって、「人がキツネに騙される能力を失った」というのと、環境の悪化によって、「人をだます能力を持った老狐が生きることができなくなった」のが原因と言われています。 人にはまだキツネに騙される能力(~自然と交わる能力)が残っているものと私は信じています。この通信に「おのさきしろざえもん通信」と名付けたのはそのこともあってです。縁あって濃尾平野のゼロメートル地帯の農家の婿となり、定年とともに帰農することになりました。この通信では、ゼロメートル地帯の近郊農業や生活などについてお話していきたいと思っています。
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