スライドガラスに糊がわりのワセリンをうすく塗って、ほぼ1昼夜玄関前の庭石(高さ1.2mほど)の上にほぼ水平に放置、その後回収して顕微鏡で観察。
大きな影(大体15μm(1000分の15mm)以上)は、花粉だったりゴミだったり。左右で大きなものの数に差があるのは、左は弱風、右は比較的強風の日であった事や、飛んでいる花粉の多少と関係していると思います。左右を見比べると小さな点(大体5μm(1000分の5mm)以下)の数は左の方がだいぶ多いです。どうもこれが黄砂のようです。黄砂は花粉より小さいとは聞いていましたが、だいぶ小さいですね。モンゴルの砂漠からはるばる飛んで来るわけですから、大きな物は中国大陸本土や海に落ちてしまうのですね。
2個くっついてます。花粉のサイズは、1個20μm(1000分の20mm)程度です。
調べて見るとこの目のようなのは丸い花粉の上にくっついている二つの気嚢だとか。要するに浮き袋の様です。花粉本体を下、気嚢は空気を含み軽いので上になってふわふわ(?)飛んでいるようです。へぇ~はじめて知った。いろんな工夫してるんやなあ、生き物は・・・
スギの花粉の水滴中での様子を見ています。花粉が水を含んで、花粉を包んでいた殻を破って中身が飛び出しています。抜け殻が中央右下や右のあたりに見えています。出てきた中身は花粉本体の周りに透明な物質をまとっています。これがアレルギーを引き起こす物質を含んでいるようです。テレビで見たことはありましたが、本当にこんな風になっていたんですね。あ~目がしばしばしてきた・・・
これ以外に小さなダニや、昆虫の抜け殻のかけらなど様々な物が観察出来ましたが、グロテスクな物も多いので以上にしておきます。
もともとこのワセリンをスライドガラスに薄く塗って大気にさらす手法は、今から50年少し前の中学時代に、空から降ってくる流星塵を捕まえて観察するために試した手法です。当時はグリセリンを塗ってました。流星塵は高温でとけて丸くなった形状の物ですが、なかなか見つけることは出来ませんでした。半世紀もたってまた試すことになるとは思いませんでした。なんでもやってみるものですね。