炎天下忙しく働くハチとアブ

 暑い中、玄関先の手水のあたりを4~5匹の白っぽい蜂があっちこっちへ行き来していました。見慣れない蜂でしたので麦わら帽をかぶって少し観察。

植木鉢のコケにとまった所をパチリ オオモンツチバチでした

 コガネムシの幼虫がこの蜂の幼虫の餌とのこと。コガネムシの幼虫の中枢神経に針を刺して麻痺させ、卵を産み付け幼虫の生き餌にする、いわゆる狩人蜂です。昔ファーブルの昆虫記で読んだ覚えがあります。

オオモンツチバチのテリトリー

 この写真の植栽の中や上下を自在に飛びまわっています。植栽の下には落ち葉が積もっていて確かにコガネの幼虫がいても不思議ではありません。

 真夏のハイコントラストの世界でじっとしていると、他のハチや虫も忙しそうにしているのが目につきます。

水運びに忙しいセグロアシナガバチ

 数分おきに来ては水を飲んで巣へ運んでいきます。なかなか忙しい。喉が乾いた幼虫が巣で待っているのでしょう。メダカ用ホテイアオイをストックしている小型メダカ水槽は、ホテイアオイが足場になって良い水くみ場の様です。日陰にあることも好まれる要因です。

巣材集めに忙しいヤマトアシナガバチ 古家の外壁の古竹をカリカ

 長年のカリカリと経年変化で竹もぼろぼろ。家の柱も削り取っていきます。「ボロ~ おまえんちおばけや~しき」。まあ蜂のかじり跡も風格・・・と言うことに

なにやら地味なのが竹の筒の中を覗いていた 空中で静止するコウヤツリアブ

コウヤツリアブ

 大きな複眼で、すぐ左にある小さな節穴も覗いていました。ハキリバチやドロバチの幼虫に寄生するとあります。あちこちの穴を覗き込んでいたのは卵を産むのに良い相手を探していたのですね。こちらはいわゆる寄生アブの仲間。いろんなのがいますね。

カラカラの苔の上のイボバッタ

 ツチバッタと昔は呼んでいました。小学校への通学路もまだ舗装されておらず、ツチバッタもたくさんいたものですが、いまやどこもかしこもアスファルト舗装。ツチバッタも道では見かけなくなりました。夕方になると通り沿いの住人が打ち水していたり・・・庭で金だらいで行水した記憶もあります・・・そういえば道との境いは焼板の簡素な板塀だった・・・高度成長前の昭和30年代・・・外と内のしきいはずいぶんと低かった・・・遠くなりました。

庭石の影で心頭滅却するヌマガエル

 昨夕まいた水の湿り気が残る日陰の土の上でじっとしていました。

カエルの置物

 庭を造った義父の趣味。縁起物ですが、この辺には昔から蛙がたくさんいて身近だったのだと思います。愛すべきカエルたち。日没が近くなると今日も水まき。