今宵 金星、月 ふたご座での会合 火星付き 5月23日

5月23日20時30分ごろの西空

 宵の明星と月(月齢3.8)がふたご座で会合します。金星と月の上にふたご座の一等星カストル(1.6等)とボルックス(1.2等)。カストル、ボルックスの南延長上少し上に火星を見ることができます。

 野尻抱影氏の新版星座めぐり(昭和62年8月6日発行 誠文堂新光社)のふたご座の項によれば、この季節のカストルとボルックスは西空にほぼ水平に並んで、眼のように見え、和名で「カニの目」、「猫の目」、「にらみ星」、英名で「巨人の目」と呼ばれていることが挙げられています。私も長い間、宮沢賢治のやまなしに出てくるカニ、あるいは播磨灘の遠浅の砂浜にいるカニの目とみていましたが、最近ニコニコさんのブログ(*1)やぶらりぷらりさんのブログ(*2)アオバズクの写真を見せていただいてからは、何やらアオバズクの目に見えてきました。今宵晴れていれば、胸に金星と月のブローチを付けたアオバズクの姿を、西空鈴鹿の山の上に確認してみたいと思います。

 

(*1)アオバズク・・2羽 - ニコニコ 🙂🤗🍄😃🤭 (hatenablog.com)

(*2)フクロウのヒナと - ぶらりぷらり (buraripurari.com)

 

5月21日夕方の金星

口径10㎝シュミットカセグレン望遠鏡(*3)で拡大撮影
眼視で100倍相当のイメージ

 金星も満ち欠けします。望遠鏡で見ると、今はほぼ半月状に見えます。この後だんだんかけてゆき7月中旬には三日月状に。7月上旬にもっと明るく輝き、7月末まで西空で宵の明星として見ることができます。

 

(*3)今はなき日本特殊光学の望遠鏡で、37年前ハレー彗星観測の沖縄遠征に用いたもの。アマチュア向けの天体望遠鏡を作っていた日本メーカーも今では随分と数が減りました。