勤めにでていた時から毎年一回の健診でJR名古屋駅にある病院にお世話になっています。病院の窓からは東の方角がよく見えるので、好天を期待していたところ、当日は絶好の天気に恵まれました。
北東方向の眺めです。中央アルプスは山の高さが良くそろっていて屏風のよう。名古屋城は手前の杜のところで、左寄りに天守が見えます。戦前は10km以上離れた私の住んでいるあたりからも名古屋城の天守が見えたとのことです。今では高層建築群に取り囲まれていて、近くからでもなかなか見えません。「尾張名古屋は城でもつ」と言われた時代の風景を想像します。今は、「愛知名古屋はトヨタでもつ」と言われていますが、子会社ダイハツの不祥事、EV戦略の出遅れなど、世の栄枯盛衰を思わずにはいられません。五十年後そして百年後、人里にどんな風景が広がっていても山は変らないのだろうなと思います。
私の住むゼロメートル地帯からはJR名古屋駅あたりの高層ビルが眺望を邪魔していますが。そのビルからはこのとおり、遮るもののない展望です。名古屋の街、二重の前山、その奥に中央アルプス。
手前の人工物がちっぽけに見える雄大な御嶽山。素朴に山の大きさを感じます。
名古屋駅からは前山の高さが低く、加賀白山の白い山肌がきわだち美しいです。ビルにかかって少し残念。
左の白い山が伊吹山、右の白い山が能郷白山。名古屋駅を出た東海道本線・新幹線はまずは北北西へ向かいます。東海道本線は濃尾平野の端、岐阜で向きを西に変えて、新幹線は平野の途中から北西へ向かい、伊吹山の南を通り滋賀へ抜けていきます。
ここ10年ほど健診の受診時期を好天に恵まれやすい1月中旬にして、この風景を楽しませてもらっています。名古屋駅周辺の高層ビルには展望台(トヨタビル:ミッドランドスクエア スカイプロムナード)もあるので、名古屋へお越しの際は訪ねてみてください。