レンゲの種まき 10月24日~

 今年の稲刈りが終わったところですが、来春に向けてレンゲの種まきをしています。

レンゲの種

 地域でまとめ買いをしてもらっています。

レンゲの種 バケツの底の直径は17cm 重さ約300g分の種

種拡大

 なにやらおいしそう。どこかでみたことあるお菓子に似ている。サイズはだいぶ小さいです。1~2mm。

 前回(昨年10月末)は何も考えずに、もらった種をそのまま蒔きましたが、レンゲ不作の田があり、収量も減ったので、少し勉強して対策を考えることにしました。

様々な情報から、とりあえず今回の対策は以下の3つ。

1)田の荒おこしのあと湿り気がある内にまく。

 昨年まいたときには、まだ定年前だったのでこちらの仕事の都合で田おこしのタイミングとは関係なく蒔いたのですが、種まきのあと土をかぶせること(覆土)もしていないので田が乾いていると発芽が悪くなるとのこと。ですので、荒おこしをトラクターでしてもらったあと、湿り気の残っているその日のうちにまくようにしました。

荒おこしした田 できる限りねっとり感のある内に蒔くようにしました。

2)発芽しやすいように種に傷を付けてまく。

 植物の種は自衛のために固いからで覆われていることが多く、傷を付けてまくと発芽率があがるとのこと。レンゲも例外ではないようです。傷を付けるのに、砂を入れて揉むことが推奨されていたので、出来の悪かった所にまくときは、種と同量の砂を混ぜてよくすりあわせ、揉み込んでからまくことにしました。出来の良かったところにまくときには、砂は入れてませんが、種を何回かしごいてからまくことにします。

砂(というか土)は畑の土をふるいにかけて確保

 次の節に書きましたが、根粒菌がいるほうが良かろうと言うことで豆を育てている畑の土にしましたが、根粒菌を取り扱っている専門店によれば、植物によって共生する根粒菌の種類が違うとのこと。

3)今年蓮華の出来の悪かった所には、根粒菌(レンゲ用)と一緒にまく。

 日本レンゲの会の会報(*1)によれば、はじめてレンゲ農法をやる田や、長い間やってなかった田には適した根粒菌がいないことがあり、その場合レンゲは発芽しても生育が悪く全く成長しないこともあるとの事。前回のレンゲ不作の田の状況はまさしくこれでした。その場合は根粒菌と一緒に種まきせよと言うことで、推奨の根粒菌を入手し種にまぶして蒔くことにしました。無い場合はレンゲが良く実った田の土でも良いとのことでした。

レンゲ用根粒菌 10アール用200g

*1)日本レンゲの会会報 2015年4月12日 No.43号。創立31周年記念号。

砂を入れて揉み込み傷をつけた種と根粒菌(黒色)を混ぜる

 かき混ぜて種に良く行き渡るようにしろとのこと。

準備完了の種 蒔く単位毎に袋につめています

 こうやって準備した種を、24日からはじまった荒おこしの後をおっかけて蒔いています。今週中に終了の予定です。

レンゲの種を準備していたら、近くの田の上空にカラスの大軍勢

 稲刈りが進行中の地域を渡り歩く渡りガラスです。名古屋方面から毎年この時期にやってきます。全体で千羽はいるかも。これに狙われると柿もイチコロです。黒ビニールのつるしカラスはこの渡りカラスよけのために考案。今のところ効果あります。

こちらはお待ちしていたジョウビタキ

 隣家の屋根の鬼瓦の上。ヒッヒッと鳴いて近所を巡回しています。作業しているとこの子もわりと近くまで来てくれますが、モズのウメちゃんほどは寄ってくれません。

朝の散歩で出会ったジョウビタキ君 こちらは雌

 来春こそはすべての田でレンゲ豊作でありますように。この後発芽の状況などを確認して行きます。