おねずあらわる

もち米の精米をしていたときに現れたネズミ 12月27日

 不衛生!とお怒りの方もおられるかも知れませんが、ネズミは昔から農家の納屋の常連さんです。今年のもちつきのためにもち米の精米をしていた時のこと。すぐそばに私が立っているのに、じっとしていたらちょろちょろ足元まででてきました。作業しているふりをしてカメラを構えて、またじっと待って出てきたところをパチリ。シャッター音は精米機の大きな音にかき消されてこの小さなお耳には聞こえていません。逃げませんから。このあとも精米機からときどきお米はこぼれ落ちていましたが、翌朝にはすべてきれいに片付けられていました。まあ大地の恵みをうけて育ったお米をいただく予定者リストに、私ども人間以外に、このネズミもちゃんと入っていたということでしょうね。

 この一年、田畑では様々な草、微生物、虫、クモ、カエル、鳥(サギ、スズメ、ケリ、ムク、モズなど)、ヘビ、トカゲ、動物(イタチ、タヌキ、ヌートリア、ネズミなど)、が暮らしているのを見る事ができて本当に面白かったのですが、見方を変えれば、米を育てているつもりが、実はこれらの生き物を育てていたともいえるのではないかと思います。でもよくよく考えて見ると、育てるというよりは勝手に育っているわけですから、育てているの主語は人ではなく明らかにこの田畑あるいは大地ということで、その手助けをしていたのが我々百姓だったということであるなあ~。と気づかされた大黒天のお遣い おねず様の来訪でした。

良いお年を。