竹熊蜂(外来種(タイワンタケクマバチ))

 3年ほど前に、見慣れない熊蜂が飛んでいるなあと思って調べたら、外来種の竹熊蜂(タケクマバチ)でした。どこから来るのかと探してみると、我家の四方竹の藪からでした。義父が置いた鉢が割れてそのまま根付いて繁茂しているものです。

竹熊蜂の巣穴

 古い枯れた竹に一節に一つ穴が開いています。竹の直径は2~3㎝です。

穴のある節を割ってみると

 黒いものがぞろぞろ。竹熊蜂です。同じ節の中に何匹もいます。

穴のある節の断面

 何匹もの竹熊蜂がいた節の中です。穴が右の方(竹が立っている時の下部)にあって、8つの区切りの跡が見えます。卵を生んで餌(花粉団子が餌と言われている)をおいて仕切りを作るという事を繰り返しているようです。中に8匹はいなかったので、すでに一部は外へ出たか、あるいはすべてが羽化するわけではないのかもしれません。

竹熊蜂の雄

 胸部の毛と頭の白い模様がオスの印のようです。こなこなしているのは竹を割った時の古竹の粉です。今日は温度が高くなかったので動きが鈍いです。

竹熊蜂の雌

 黒々していて、オスのような額の白い模様と胸の毛はありません。オスより少し小さいように思います。メスの方が数的には多くいます。真っ黒黒でちょっと不気味です。

独特のテカテカの羽

 羽は独特のテカリをもっていて怪しく光を反射します。

 竹熊蜂は外来種で、日本熊蜂と食料などで競合する可能性があるので、駆除対象です。年に1~2回半日ぐらいかけて枯竹を取り除き、節に穴が開いている場合は殺虫剤を吹き込んで退治していますが、取り残しがあるようで、春になると野草のお花畑にぶんぶんと飛んでいて、しまった!となる次第です。今日は明日の気温が25℃とのことだったので、出てくる前に退治という事で、奥さんと二人で作業しました。

 

 

撮影機材:CANON EOS Kiss X9, EFS 18-55mm Zoom.